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学校検診 視力検査の問題点

2014年04月22日



長く待ちわびた北国の春ですが、学校健診の行われる46月は眼科の繁忙期でもあります。従来は学校健診で視力0.7未満の児童に受診を勧めるのがコンセンサスとなっていましたが、最近はたいして視力が低くもないのに(たとえば 右1.0 0.9 でも)学校から勧められ眼科を受診する児童が増えています。
 平成2410月『児童生徒の健康診断マニュアル』改訂版が出ました。
http://www.gakkohoken.jp/book/pdf/H130020_other.pdf


そこには「児童生徒では視力検査で左右どちらか片方でも1.0 未満である者」に受診を勧奨すると銘記されています。これについて日本眼科医会本部は「受診勧奨させる視力の値を0.7未満から1.0未満に改訂したことが一番のポイント」と述べる一方、「学校医の指導のもと適切な方法で対応していただければ」とも述べています。


しかし私自身は「視力1.0未満は要精検」というのは厳しすぎると思います。その理由は以下のとおりです。


〇視力0.7以上あれば黒板の字が見えないということはほとんどありません。


〇片眼1.0未満を基準とすると、八戸市では小学生は40%以上、中学生は55%以上が受診対象です。これは多すぎます。全体の半分が要精検(その大部分が偽陽性)となる健診は精度とコストパフォーマンスに問題があります。
〇病気(弱視)の早期発見が目的なら、むしろ就学時(または小学1年生)に全員を受診させればよいのです。いったん精密検査で「病気なし」と判定したら上の学年では視力0.7未満の受診で充分です。
〇初めて 眼鏡処方をする際には、あえて矯正視力は1.0以上とせず0.7くらいの低矯正にすることが多いのです。ですから「眼科で眼鏡を処方されたばかりなのに、また学校から眼科に行けと言われた。どうなってるんだ!」と親から苦情がくることもあります。
〇眼科医不足の地方では「片眼でも1.0未満」で受診する患者に対応するだけの余力がありません。
 今回の『児童生徒の健康診断マニュアル』は先に作られた『就学時の健康診断マニュアル』の方針をそのまま高学年の児童にも適用したため、現場の負担を徒に増やす結果となっています。


 この件については、私が学校医を務めている学校からもしばしば対応を尋ねられるのですが、学校医の責任において以下のとおり指示することにしました。


◎就学時健診および小学1年生の学校検診では、視力1.0未満で受診を勧める。


◎小学2年生以降は視力0.7未満で受診を勧める。


また、受診した児童の結果を報告する際は、必要に応じて「次回は視力**未満で受診を勧める」旨を記入するように努めています。


 
 
 
 
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